とても嫌な夢を見てしまった。
そのおかげか、妙な時間に目が覚めた。

なぜ人は、見たくもない夢を見てしまうのか。
飛び起きて冷や汗ダラダラでただ、ため息をつく。

真っ白な天井を、ぼうっと見つめながら。

夢の中の私はやけに素直だった。
まるで、お酒を飲んだ時の自分のよう。

夢の中の登場人物は何故か
みんな1mmも笑っていなくて
どこか蔑んだ目をしている。

もちろん皆んな、身近な人ばかり。
かと思えば、もう何十年も会っていないような人が突然ひょっこりと現れたりする。
夢って、ほんとうに不思議だ。

夢は願望の現れ
そう聞くけれど、本当なのだろうか。

望んでもいないような、苦しい夢だって見るし
でも、このまま夢から覚めないで欲しいと願うような
幸せな夢を見ることだってある。

このままもう少し
どうか、温かな夢を見させて。