写真を撮るという行為は

死なないためのお守りみたいなもの

辛いことがあったり

イライラすることがあったり

悲しみに暮れて涙が止まらないとき

もういっそ、遠くに逃げてしまおうかと

そんな風に子供じみたことを

考えついた日も

写真を撮ることで

生きる理由になる

そう心に留めておけば

ほんの少し気持ちが楽になるような気がして

私は弱い人だ。

誰かに認められないと

生きている心地がしない

 

だからと言って、わたしは

何かに長けているわけでもなく

むしろ誰かのどこかで

足手纏いになっている

ああ、また今日も

生きていてごめんなさいと

シャッターを静かに切った